「十三日(とみか)」は岩手県盛岡市肴町の、
築100年以上の建物をリノベーションして作られました。
1階にはテナントである飲食店の「エピスリー・シトロン」と「MARU3」があり、
2階にはシェアオフィスBUNBO、そのほかにも大小のギャラリーやスペースと、
まだ未開拓の部分も残された、成長する小型複合施設です。
運営しているのは、盛岡にもっとこんな「場」があればもいいのにな、
と思う空間を作るお手伝いをするために
盛岡を愛するメンバーで結成された、株式会社モリノバです。
例えば岩手には素晴らしい商品やサービスがあったとしても
その良さを表現できるデザインや情報発信に悩んでいる企業が多いのに対し、
まだまだそれらの問題を解決できるデザイナーやその情報が少なく
マッチングできる場所も足りていません。
クリエイターが集まり、また気軽に相談できる場所をシェアオフィスをがあれば、
岩手全体がさらに発展していけるきっかけになるかもしれません。
そうすれば、岩手には仕事がないと思って、
県外に出たまま帰ってきづらい環境にあるクリエイターとも繋がる場所になるはずです。
また盛岡は戦火を免れ、モノを大切にする県民性から、
古くて素晴らしい建物がたくさん残っています。
それらの建物を活用しながら、他にも小さくても美味しい飲食店が増えたり、
ひとの集まる場所で、展示販売ができるスペースが有ったり、
ひととまちが出会う場所があれば、盛岡はもっと魅力的なまちになるのではないか。
空き家など古い建物を活用しながら、盛岡をもっと楽しいまちにすべく、
株式会社モリノバは発足しました。
モリノバは、普段はなかなか気にすることの少ない
自分達の住む「まち」について考えることを切っ掛けにしてほしいと
東京や県内のまちづくりに関わる方たち9名をトークゲストにお迎えし、
「盛岡さんぽ会議」というイベントを5回開催。
のべ600人ほどの市民の方たちにご参加いただき、
どんな「まち」なら暮らしたくなるか、
どんな「まち」なら訪れたいと思うかを討論してきました。
このイベントを通して出会ったのが、
岩手県味噌醤油工業協同組合が所有しその事務所として使われてきたが、
壊して駐車場にする話が進んでいた、この十三日になった建物だったのです。
この場所は旧町名を「十三日町」といいます。
またご近所の方々に、かつては十三日と書いて「とみか」と呼んでいたと教わり、
建物だけではくその名称も引き継ごうと「十三日(とみか)」としました。
十三日の道は旧街道ですが、今はあまり人通りの多い場所ではありません。
この場所に人を集め、またテナントさんを見つけることができるのかを占う意味でも、
2016年9月に「十三日お披露目市」と称して、
模擬店を集めたマルシェイベントを行い、同時にテナント見学会も行いました。
二日間で500人ほどの人を集め、多くのメディアにも取り上げられ、
大家である組合のみなさんもその反響に驚いていました。
これを機に2つの素晴らしい飲食店に恵まれ、十三日はオープンへ向けて動き出します。
しかし元々は住宅、その後事務所として使われてきた建物を、
飲食店として使えるように変えるには大掛かりなインフラ工事が必要でした。
モリノバは融資を受けた上で、1日間だけのスナックを2箇所で開いて募金を募ったり、
クラウドファンディングを行うなどの資金活動を行いました。
こうして沢山の方に支えられながら、十三日は2017年5月にオープンしたのです。
十三日、2階のシェアオフィスBUNBOには女将が駐在しております。
ふだんは契約者さんのみお入りいただけますBUNBOですが、
下記カレンダーの時間は女将がご案内することが出来ます。
ご希望の場合は前日までにお申し込みください。
クラウドファンディングにて、下記の項目においてご協力いただいたみなさま。
ありがとうございます!
「エピスリーシトロンオリジナルコーヒーと焼き菓子のギフトボックス」
「88きつね森の季節のお野菜セット」